MT4のEAがバックテストで取引しないときに考えられる原因はいくつかあります。
▷ヒストリカルデータが正しく作成されていない
バックテストが正しく取引しない主な原因は、ヒストリカルデータです。MT4のEAのヒストリカルデータの作成は非常に繊細なため、ひとつでも手順が違うと正しく作成されません。正しくヒストリカルデータが作成されているかは、バックテスト結果の「モデリング品質」の項目が90%になっているかどうかで判断できます。90%以下の場合はヒストリカルデータが正しく作成されていないでしょう。
▷バックテストの口座が違う
MT4のEAは、EA申込時に指定したアカウント口座でないと取引しないものがあります。MT4を複数使っている人に多い間違いです。またライブ口座とデモ口座の場合も同様です。口座のアカウント制限があるEAは、ライブ口座でしか使えないEAをデモ口座でセットしても取引しないということになります。
▷口座の最大レバレッジが低い
FXで口座を開設する際に、最大レバレッジを選択します。その際にリスク低減のためにレバレッジを下げすぎると、バックテスト時に発注量が最大レバレッジを越えてしまいます。そのため、「not enough money」「Order send error 134」といったエラーが生じ、EAが取引をしません。「発注量に対して資金が少ないので取引できない」という意味のエラーです。このエラーが出た場合は、EAのパラメーター設定で発注量を下げるか、口座の最大レバレッジをあげるかの対処をしなければいけません。
このようにバックテストで取引をしないときは、複数の理由が考えられます。バックテストでエラーが出て取引しないということは、実際のトレードでも取引をしないということです。注意深くチェックしてください。